六本木近辺の軍事施設は太平洋戦争で、各国の大使館を残し空襲で焼失、終戦に伴い、日本の占領にあたった連合国軍に接収される。そのため、外国人向けの商店や飲食店が少しずつ出来るようになる。また、1950年代後半にはNET(日本教育テレビ、現・テレビ朝日)が開局し、この頃に六本木族が登場する。
1960年代に入ると日本料理の瀬里奈を始めとして中華料理の香妃園や魯山、イタリア料理のアントニオなどが芸能人やファッションモデル、来日した海外のスターらが出入りする店として徐々に知られるようになった。1960年代後半からは高台以外の住宅街へ押し入るように外国人や日本人向けの飲食店、若者向けのサパークラブ、ゴーゴークラブなどのオープンが続き、結果として住宅街から繁華街へと姿を変え、1975年(昭和50年)以降は赤坂に代わる人気プレイスポットとして有名になっていく。
1980年代後半からのバブル経済期には六本木スクエアビルを中心としてディスコだけで数十軒が立ち並び、大衆化が進むとともに活況を呈したが、その後バブル経済の崩壊とともに1993年(平成5年)以降は多くの店が閉店し、カラオケ店やキャバクラなどに衣替えした。
2010年(平成22年)現在、平日は昼夜を問わずサラリーマンやOLの姿が目立ちオフィス街としてのイメージも強くなった他、六本木一丁目にはスペイン大使館、スウェーデン大使館などの外国公館や、六本木七丁目のアメリカ軍施設(ヘリポート、星条旗新聞社ほか)などもあり外国人の姿も目立つ。
六本木ヒルズ
六本木ヒルズリンク
六本木ヒルズ(ろっぽんぎヒルズ、Roppongi Hills)は、東京・六本木にある複合施設である。
高層オフィスビル 「六本木ヒルズ森タワー」を中心に、集合住宅 「六本木ヒルズレジデンス」、ホテル 「グランドハイアット東京」、テレビ朝日本社社屋、映画館「TOHOシネマズ」などの文化施設、その他の商業施設などで構成されており、2003年(平成15年)4月に開業した。事業主は森ビルで、港区六本木6丁目地区の再開発として、完成までには約17年の歳月を要している。
主な施設として、六本木ヒルズ森タワー(54階建て)は、ブランド街のショッピング・モール、オフィス、上層部は展望台の東京シティビューや文化施設や美術館などで構成される森アーツセンター、森美術館、がある。企業テナントではゴールドマン・サックスやFM放送局のJ-WAVEなどが入居する。屋上には、オープンエア展望台としては、都心の夜景を一望できる(海抜270m)スカイデッキがある(このスカイデッキは東京タワーの特別展望台より高い位置にある)。森タワー地下には自家発電設備があり、ヒルズ全体の電力を賄っている(余剰分は東京電力に売却)。
施設内にはテレビ朝日本社ビルがある他、映画館シネマコンプレックス(TOHOシネマズ 六本木ヒルズ)、ホテル(グランドハイアット東京)、屋外型イベントスペース(六本木ヒルズアリーナ)、ルイ・ヴィトンなどを始めとする多数のショップやブティック、レストラン、高級マンションである住居棟(六本木ヒルズレジデンス、ゲートタワーレジデンスなど)や学校施設ハリウッド化粧品本社やハリウッド美容専門学校のあるハリウッドビューティプラザ、アメリカ人向けナショナル・スクールのアメリカンスクール・イン・ジャパンの幼稚園がある。
デザインは、コーン・ペダーセン・フォックス・アソシエイツが森タワーやグランドハイアット東京などを、ジャーディ・パートナーシップ(ジョン・ジャーディ、en:Jon Jerde)がけやき坂など低層部の商業エリアを担当した。また、テレビ朝日は建築家槇文彦、イメージキャラクターの「ロクロク星人」は現代芸術家の村上隆によるものである。
六本木ヒルズ森タワーにはJ-WAVEの非常用送信設備が備わっており、東京タワーからの送信が不可能になっても最大で1kWの放送が可能である。
東京ミッドタウン
東京ミッドタウンは、ショッピングセンター、オフィスビル、ホテル、美術館、ホール、医療機関、駐車場、公園など、多様な施設から構成されている。最も大きな構造物であるミッドタウン・タワーは、地下5階・地上54階・高さ248mであり、それまでの東京都庁舎第一庁舎に代わり、東京都内で最高層のビルとなった。
東京ミッドタウンに含まれる施設にはホテル、ザ・リッツ・カールトン東京、赤坂見附から移転したサントリー美術館、アメリカのジョンズホプキンス・メディスンと提携する東京ミッドタウン・クリニック、「コンラン」ブランドのレストランなどがある。オフィス部分のテナントとしては、シスコシステムズ、ファーストリテイリング、富士フイルムホールディングスがそれぞれ本社を移転・設置したのをはじめ、ゲーム大手のコナミも都内各所に分散していた拠点をここに集約した。
「デザイン」を再開発全体の一つのテーマとしており、グッドデザイン賞主催団体である財団法人日本産業デザイン振興会が誘致された。また、デザインの拠点として三宅一生デザイン文化財団が運営する「21_21 DESIGN SIGHT」が開業した。
また、隣接する檜町公園(港区立)と合わせ4ヘクタールの緑地帯を確保しており、桜並木も移設された。近年の他の再開発プロジェクトに比べて、敷地面積内に占める緑地帯の割合が大きいのが特色である。飲食、商業エリア他オープンスペースではMzoneやフレッツスポットといった公衆無線LANが利用できる。
株式会社あぱねっと 池袋店
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